中華英雄4コマ列伝!! 第29回:王異(おうい)

文:中国エトセトラ編集部

王異(おうい 生没年不詳)

後漢末期。魏の武将・趙昂(ちょうこう)の妻で、「三国志」において唯一戦闘に加わった女性として知られている。有名なエピソードをいくつかピックアップすると、213年、趙昂の一族が暮らしていた冀城(きじょう)が馬超軍に攻め込まれた際、王異は鎧で武装し、自らも前線に立って味方を鼓舞し続けたという。この籠城戦は8ヶ月近くも続き、上官の韋康(いこう)をはじめ、場内の誰もが「もはや降伏するしかない」と考えていたが、王異はこれに断固反対し、徹底抗戦を主張し続けた。最終的に冀城側は降伏したものの、王異の毅然とした態度は諸将の間で評判となり、三国時代屈指の猛女として長く語られることになった。

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冀城の戦いに敗れた趙昂は、馬超への従属を余儀なくされるが、程なくして反撃の機会が訪れる。だが、息子の趙月が人質に取られていたため、趙昂は反乱を決意できずにいた。そんな夫に王異は「忠義を立てて君父の恥辱をそそぐために、自分の首を失っても大したことではありません。まして息子一人の命が何だと言うのです!」と檄を飛ばし、決断を促したという。