中華英雄4コマ列伝!! 第14回:龐統(ほうとう)

文:中国エトセトラ編集部

龐統 179年~214年

後漢~三国時代。諸葛亮と肩を並べる蜀の軍略家。赤壁の戦いでは、曹操軍の船をすべて鎖で繋ぎ、身動き出来なくなったところに火を放つ"連環の計"を編み出して、孫権・劉備連合軍に勝利をもたらす。だが冴えない風貌のせいか、孫権には気に入られず、劉備のもとで役人仕事に就くこととなる。劉備も、当初は龐統に期待していなかったものの、一ヶ月分の仕事をわずか半日で片付けてしまう彼の才能に気づいてからは、高い役職を用意し、何かと重宝するようになったと言われている。

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※人物鑑定を好んで行なったという龐統。相手を評する際は、常にその人物を褒めて、過大に評価することが多かったという。そこには「褒めすぎくらいの評価をして名誉欲を満たすことで、相手は希望を持ち、努力するようになる」という彼なりの考えがあり、それはまさに"褒めてのばす"教育のさきがけといっても過言ではないだろう。

イラスト/穴吹りんこ