中華英雄4コマ列伝!!! 第10回:張飛(ちょうひ)

文:中国エトセトラ編集部

張飛 ??~221年

後漢~三国時代。劉備、関羽と義兄弟の契りを交わし、"蜀"建国のために尽力した猛将。酒癖が悪く、それが原因で劉備軍を窮地に陥らせることもしばしばあった。だが、武勇においては「1人で1万の兵に匹敵する」と称えられ、圧倒的に不利な状況で曹操軍と戦った"長坂の戦い"では、わずか20騎の部下を率いて、敵軍の撃退に成功している。

4koma_10.jpg


※張飛の酒癖の悪さは、味方だけでなく、敵陣営にも知れ渡るほど有名だった。だが、自らの悪評を逆に利用し、敵軍を撃退したエピソードも残っている。
ある日「酔った勢いで張飛とその部下たちが大乱闘を起こしている」との情報が、曹操配下の武将・劉岱のもとに届いた。これを好機と見た劉岱は、張飛の陣営に攻め込むものの、そこには武装した張飛軍が待ち構えていて、劉岱は返り討ちにあってしまったという。

イラスト/穴吹りんこ