中華英雄4コマ列伝!! 第26回:劉備(りゅうび)

文:中国エトセトラ編集部

劉備(りゅうび (161年~223年)

荊州の新野を守備していた劉備は、南征を開始した曹操の大軍から逃れ、多くの住民とともに長江流域へとたどりつく。ここで、呉の重臣・魯粛から樊口に駐屯することを勧められ呉の船団を率いてやってきた周瑜と対面をはたすのだ。

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ところが、周瑜は敗残の劉備をまったく相手にしていなかった。十歳以上も年の離れた周瑜から「あなたの軍はあてにしないから、戦見物でもしていろ」とあからさまに侮蔑され、魯粛に会いたければ、自分から来いとまで言われて、さすがの劉備も不快に感じたようだ。周瑜の実力で曹操に勝てるとは信じられなかったと述べている。両者の関係は出会いから最悪だったのだ。

イラスト/河伯りょう