中華英雄4コマ列伝!! 第27回:陸遜(りくそん)

文:中国エトセトラ編集部

陸遜(りくそん 183~245年)

後漢~三国時代。江東の名門・陸家の出身。陸家はもともと孫家と仲が悪く、幾度となく争いを繰り返してきたが、陸遜の代で関係を修復。孫策の娘を妻に向かえ、親戚関係となる。その後、呂蒙に才能を見出された陸遜は、荊州攻略の最前線に派遣され、敵将・関羽を討ち取ることに成功する。この功績から、蜀と雌雄を決する"夷陵の戦い"で総大将に任じられるものの、若年のため諸将に軽んじられ、思うように指揮を取れず苦労したという。

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「蜀軍を自陣深くに引きつけ、延びきった補給線を叩く」という作戦が功を奏し、見事、夷陵の戦いに勝利した陸遜。これを機に、彼に不満を持っていた諸将も心服するようになり、陸遜は呉の重臣として八面六臂の活躍を見せるようになる。ちなみに、陸遜が石兵八陣の攻略に乗り出すくだりは「三国志演義」オリジナルのエピソードである。