第48回:秋は"三国志"が熱い! 東西でファンのお祭り気分が止まらない!!

文:中国エトセトラ編集部

版画のような独特のイラストが、かなり秀逸でかっこいい『三国志フェス2013』イメージ画像

さまざまな催しが観られる『三国志フェス2013』で新潮劇院の「京劇三国志」も鑑賞できる

茶芸師が長~い急須でアクロバティックにお茶を入れる「長嘴壷茶芸」。『三国志祭』で開催予定

『三国志祭』で来日、講演予定の成都武侯祠博物館主任研究員・梅教授

 秋と言えば食欲・芸術だが、三国志ファンにとっては、今秋は"三国志の秋"! 今月~来月にかけては、三国志関連のリリースやイベントが目白押しなのだ。


いま、三国志は『曹操』がトレンド!?

 まずは、中国ドラマ『曹操』のセルブルーレイ発売とレンタル開始。三国志の悪役としておなじみの曹操孟徳を主人公に、三国志を描いた全41話の新たなる歴史超大作だ。"曹操"視点で、今まで描かれることのなかった少年時代からの半生をより深く掘り下げ、"官渡の戦い"をクライマックスとして詳細に再現しているのがみどころだ。


首都圏最大の三国志の集い!

 今月28日には、首都圏最大級の三国志イベントである『三国志フェス2013』が横浜で開催予定。今回で4回目の『三国志フェスタ』は、京劇、お笑い、トークショーを通して三国志ファンの五感をふるわす一日体験型イベント。今年は、曹操魏公就任1800年を記念し、会場を都内から横浜中華街&関帝廟そばに移し、昼だけでなく『夜の三国志フェス』と題したミュージック・ライブフェスも開催。三国志好きプロ芸人によるお笑いバトルほか、会場には、三国志の世界を体験できるブースや飲食ブースを設け、珍しい三国志グッズの販売もあり。人形劇「三国志」でおなじみの川本喜八郎氏製作の諸葛亮孔明人形も特別展示されるとか。


神戸でも、10月は三国志でワイワイ!

 三国志イベントは、西の関帝廟でも行われる。10月13、14日には、神戸で、7年目を迎える『第7回三国志祭』が開催予定。今年は、三国志ヒーローショーや、中国四川省の伝統芸能である変臉と長嘴壷茶芸の実施が決定。諸葛孔明の第49・50代ご子孫に加え、三国志研究の専門家である成都武侯祠博物館主任研究員が来日予定! 武術大会やパレード、なりきりコンテストほか、アカデミックな講演会も充実。本家王道の三国志祭りらしいもりだくさんな内容なのに、大半が無料というのもうれしい限りだ。昨年3万人が来場したこの一大イベントは、今年も、三国志ファンの心を掴むことは間違いないだろう。


 ほか、三国志の登場人物3000人を、時代順に写真つきで紹介する単行本『ビジュアル三国志3000人』(税込3,675円/世界文化社/10月5日発売予定)は、三国志おたくの新たな資料として大注目の一冊。コーエーテクモゲームスの歴史シュミレーションゲーム『三国志』のニンテンドー3DS専用ソフト(パッケージ版 税込4,800円、ダウンロード版 税込4,500円)も今月発売され、ファンの三国志熱はますます盛り上がりそうだ。

●『曹操』セルブルーレイ発売中&レンタル中
http://www.cinemart.co.jp/sousou/

●『三国志フェス2013』は、9月28日(土)に横浜産貿ホール マリネリアで開催。
 詳細はHP(http://3fes.sangokushi-forum.com/2013/)にて。

●『第7回三国志祭り』は、10月13日(日)、14日(祝・月)に神戸新長田町各地で開催。
 詳細は、HP(http://www.sangoku-maturi.com/)にて。