日本に五穀をもたらした、徐福の足跡を辿った紀行文 2012/5/02

0427_02.jpg紀元前3世紀。秦の始皇帝の命により、不老不死の薬を探し求めて日本にやってきた徐福(じょふく)。その際、日本に五穀をもたらした...との伝説も残っていて、日本中に縁の地がある彼の足跡を追った書籍「徐福紀行 魅せられて中国、食祭と歴史空間」が、ただいま好評発売中だ。
「古事記」では、五穀はスサノオがもたらした...ということになっているが、高天原から新羅を経由して日本に持ち込まれたというエピソードは、徐福の渡来経路とも重なっていて、歴史的な観点から見ても面白い。また誌面では、1982年に中国で発見された徐福村の現地取材なども掲載されていて、意外な事実も次々と浮き彫りになっていく。10年に渡って調べ上げられた"徐福伝説"の全てが凝縮された本書を読んで、日本と中国の深い繋がりを再確認してみてはいかが?

■「徐福紀行 魅せられて中国、食祭と歴史空間」(著:奥田継夫/彩流社)は、2100円で好評発売中。