アメリカ人美術史家が"シルクロード調査旅行"を語る 2014/5/10

敦煌表紙画像.png敦煌千仏洞を調査した欧米人といえば、オーレル・スタインやポール・ぺリオが有名だが、彼らから20年遅れて中国西域へ調査旅行をしたアメリカ人美術史家がいた。名前はランドン・ウォーナー。調査に派遣された彼が、幾多の苦難ののち敦煌の千仏洞に辿り着くまでを様々なエピソードと共に綴る著書『遙かなる敦煌への道』が発売された。峻烈な気象条件の中、馬やラクダ、ラバの曳く荷馬車を足とし、強盗集団の怪しい目に怯え、仲間は病に倒れる。そして、とうとう辿り着いた千仏洞で目にした古き仏たち。実は彼、中国では敦煌莫高窟での美術品略奪・壁画のはぎ取りの悪名で知られる人物。彼の眼から見た20世紀初頭のシルクロードが語られる旅行記だ。

単行本『遙かなる敦煌への道』(著:ランドン・ウォーナー、訳:劉学新、監訳:茂木雅博/同成社)は2,500円(税別)で発売中。